最初に電話を入れるところから面接は始まっているようなもの

最初に電話を入れるところから面接は始まっているようなもの。マナーに注意。
よさそうな求人広告を見つけたら、なるべく早めに会社に電話を入れて面接の予約を入れたい。そこで注意したいのが電話のマナー。
転職を希望する現役の社会人なら、そつなくこなせて当たり前と思われている。その「当たり前」がなっていないとなれば、最初の電話の段階で減点されることに。これでは先が思いやられるというものだ。
電話1本といっても油断できない。まずは初心にかえって、基本的な電話のかけ方からおさらいしておこう。

電話の前に
●求人広告の隅から隅までしっかり目を通す。できればインターネット上の会社のホームページなどもチェック。

●電話で聞きたい点など話す内容をメモにまとめる。面接の希望日時も決めておく。
求人広告の応募の欄の内容(受付日時や担当者名、指定の電話番号など)も書き込んでおく。

タイミングを見計らう
● 電話をかける適切な時間を選ぶ。

● 携帯電話は便利だが、できれば自宅か公衆電話からかけたい。

● 必要なものがすぐに取り出せるように揃えておく。

□ 用件を書き出したメモ
□ 筆記用具
□ 求人広告の切り抜き
□ スケジュール帳
□ テレホンカードや小銭
(公衆電話からかける場合)
電話をかけたら
● 採用担当者に取り次いでもらう。

『わたくし、○○と申します。○○職の応募の件でお電話をしたのですが、
ご担当の○○様をお願いできますか』
など。
担当者に代わったら
●相手の都合を確認して、了解を得てから本題に入る。

『わたくし、○○と申します。QJ□号で御社の求人広告を拝見しまして 、
○○職の応募の件でお電話をさしあげました。いま、お話ししてもよろしいでしょうか』
など。
用件を切り出す
●最初に用件のポイントを告げる。細かい  話はその後で。

『求人広告に記載されている応募の資格について、ご相談したいことがございまして。
○○職の場合、年齢は○歳~○歳位迄とありますが、わたくしは現在○歳です。
年齢は高めですが、そのぶん職務経験も長く、
ぜひ応募のチャンスをいただきたいのですが、いかがなものでしょうか』
など。
予約を申し込む
● 面接の前に書類選考がある場合

『かしこまりました。では、これからすぐに応募書類を郵送させていただきますので、
よろしくお願いいたします』

など。

●面接の日時を決める場合

『○○様のご都合のよろしいときで結構です。いつ頃になりますでしょうか』

『勝手なお願いで申し訳ありませんが、○月○日○曜日前後で、
時間は夕方○時以降ですと大変ありがたいのですが……』

など。

●決定事項はメモをとり、相手に失礼にならない程度に復唱させてもらうと確実だ。
月日は曜日も合わせて、時間は24時間制でも確認すると間違いない。

終了の挨拶をする
●最後まで気を引き締めて話すこと。

『おたずねしたいことは以上でございます。お忙しいところ、ありがとうございました。
それでは、よろしくお願いいたします。失礼いたします』

など。

●先方が受話器を置いたことを確認してから、こちらも電話を切る。

以上がだいたいの流れだ。忙しい採用担当者の貴重な時間を割いてもらうのだから、質問するなら的を射た質問を。受け答えもこちらの熱意や誠意が伝わるように丁寧な話し方をこころがけよう。
先にもふれたが、最初の電話は単なる事務連絡にとどまらない。社会人としての常識や人間性を問われる場にもなる。お互いに顔が見えない、まだ応募していないからといって手を抜いたりしないように。「会いたい」と思ってもらえるように頑張ろう。

ぬかりはないか事前チェック!
大事な最初の電話でミスしたりしないように、注意点を整理しておく。

適切な時間帯を
選ぶ
 受け付け時間が明記してあるなら、それに従う。特に書かれてないときは、常識で判断。始業・終業前後や昼休み、就業時間終了後の残業時間などは避けよう。会社の休日にかけるのも常識はずれ。


静かな場所から
かける

 現在の勤め先から離れたのはいいが、騒音のひどい場所からでは聞き辛くて相手に迷惑。人目をさけるという意味でも静かな場所にある公衆電話や、できれば自宅の電話からかけたい。  何かのトラブルで電話が途中で切れて、またかけ直すというのは、いかにも不手際な感じ。その意味で携帯電話はおすすめではない。

メモや資料は
手元に
 話す内容をまとめたメモやスケジュール帳、筆記用具、参考資料などはコンパクトにまとめて手元に置く。準備万端整えてから電話をかけるようにしよう。

言葉遣いは
慎重に
 電話をかけるときのマナーや敬語には十分気を配って話す。顔が見えないぶん、言葉足らずや誤解が生じやすいもの。丁寧な言葉遣いで的確にハキハキと。

へたな質問に
なってないか
 求人広告をきちんと読んでいればわかること、電話で聞くのははばかられることなど、へたな質問でヒンシュクを買ったらおしまいだ。  この電話が先方とは初めての接触であることをわきまえて、あまり込み入った話はしないのが賢明。特に給料や細かい処遇を電話で聞き出そうとしても、土台ムリというもの。応募の段階にふさわしい質問にとどめて、あとは面接時にまわそう。

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